SONY DVD Player 『 DVP-SR20 』 トレーの開閉が出来ない不具合の修理 読み込み問題にも言及。
こんにちは。だいごろうです。
今回は長年我が家のリビングで使ってるDVDの調子が悪いと報告があったので修理してみたいと思います。
症状はDVDを出し入れするトレーがボタンを押しても出てこないとのこと、中に入ったままになるのが怖くて使えない、と言ってました。(^^;
試しにトレー開閉のボタンを押してみたところ、カシャカシャと機械音はする、ということはボタンは問題無いし、司令を出す基盤も問題なさそう、ってことはモーターは回ってるけどトレーが何かに引っ掛かってるのか、駆動ベルトかなんかに不具合があるのかな?(?_?)
では早速作業机に持ち込んで作業開始!!ちなみにいつもながらこのブログを参考にして作業して不具合が発生しても一切責任は持てません。あくまでも自己責任でお願いします。自信のない人はメーカーか業者に依頼しましょう。
どれどれこのモデルは2013年式って今年は2024年だからもう11年も使ってるのか、そりゃ不具合も出るよね。しかもHDMI端子は無くてAV端子オンリーなのか・・・まあ家族の誰もそのことには触れてこないので満足してるんだねきっと(#^^#)
大前提として最初に電源コードは必ずコンセントから抜いておきましょう。電気が流れてると危ないからね。(/ω\)
まずは本体の後ろ側にあるネジを外します。するとボディの上カバーが後ろにスライドするのでスライドさせながら両端を外側に開くと上カバーが外れます。
中身は大きく分けて電源ユニット部、司令部、メカ部の3カ所に分かれていてこのうちの電源ユニット部は不用意に触らない方が無難です。電気が残ってて、もしビリッってなったらヤバいから。
まずは電源コードを外します。プラグの爪に気を付けて引っ張ると外れます。そしたらコードを本体から外せるのでコードが作業の邪魔にならなくてよかよか。
次に本体前面のフェイスプレートを外します。裏側2か所と両サイド、上側真ん中の合計5か所の爪を外しながら前に引っ張って外します。
順番的にはまずは片方のサイドの爪に細いマイナスドライバーなどを差し込んで爪を持ち上げながらフェイスプレートを前に引っ張って少しだけ前にフェイスプレートをずらします。
この爪は結構固いから一気に広げないで徐々に開く感じで少しずつ何度も何度も爪を開いてください。とくに冬場などの寒い時はプラスチックの素材が冷えて固いので無理に広げると簡単に割れてしまう可能性があります。(/ω\)
(ちなみにこういった少しでも力を入れたり細いドライバーなどの工具を使うときは必ず保護メガネを着用すること。部品が折れたり手元が滑ったりして不意に体に刺さることもあるから絶対に守って欲しいルールです。長年メカニックやってるとマジで危ない経験もしてるから安全第一これは経験談なので)((+_+))
次に同じ側の裏面の爪を外しながら前に引っ張る。その次は逆サイド。
最後は上側の一か所。
するとフェイスプレートが外れました。
黄色い配線を引っ掛かっている部分から外します。これでフェイスプレートが大きく後ろに移動できます。
白い配線のコネクターを引っ張って外します。
リボンコードを外します。このコードはデリケートなので無理に引っ張らずに青い部分の両端を少しずつ左右交互に上に引く感じでゆっくりと外します。外した後の先端(青い部分)の端子部分は引っ掛かったりすると簡単に金属端子が剥がれてしまったりするので気を付けてください。
次にメカ部の2か所のネジを外します。
するとメカ部が本体から外れます。画像はメカ部を裏返してみた画像。
中心にあるレンズに傷や汚れが付くといけないので気を付けてください。あとDVDの読み込みが悪いという症状の場合は後で行うピックアップレンズの清掃を行い、それでも良くならない場合は画像の青い部分のネジをプラスドライバーで調整するとよくなるのではないかと思います。(今回のうちの症状には当てはまらないのでここは触りませんが・・・)
ちなみにこの調整ネジを回す時はグルグル回すのではなくて、ほんの少し(例えば10度ぐらい回す)っていう感じで少しだけ回して起動確認、まだ直ってなければまた10度ぐらい回すって感じでホントに少しずつ回してください。右回転か左回転か右側のネジか左側のネジかは今回はやってないのでわかりません・・・(;^ω^)
ここでいつもの横やり話を・・・画像はTOMY(トミー)の伝説の携帯型ゲーム機『 ポケットメイト 』!!しかもこれは後期の方に発売されていた『 スタントクロス 』!!右側のゼンマイを巻くとジジジジというバイクのエンジン音のような音が鳴りコースが動き出す。
タイミング良く左のレバーを下げるとバイクが飛んで障害物をクリアできるというゲーム。もう40年ぐらい昔のおもちゃだけど当時小学生だった僕はめちゃめちゃこれで遊んでいた(*^▽^*)
コースも同じところをグルグル回っているだけだけどそんなこと気にならず永遠に遊んでいられた。もしかしたらこのゲームに夢中になったからマウンテンバイクにハマったのかも(;’∀’)
本題に戻りますがメカユニットを本体から取り出します。
中央付近にある黒いブリッジを外すために赤丸部分の爪を外します。爪を折らないように細いマイナスドライバーでそっと持ち上げてブリッジをずらして外します。
ちなみにリボンコードがプラプラして邪魔なのでマスキングテープで固定してから外しました。
ブリッジが外れました。
次にメカの心臓部を外します。ここがDVDを読み込む要の部分ですね。4か所のネジを外すと外れます。
ここからが本題。今回の症状を解決するための作業を行います。ここまでの作業は下準備です。
下の画像の白い部品に注目!!
この白い部品を右にスライドさせることで、トレー開閉時に心臓部(さっき取り外した心臓部)が上下に移動してにトレーに引っ掛からないようになる仕組みです。
上から見るとこんな感じに溝があって左右にスライドすると同時に心臓部が上下に動くようになっています。
この白い部品を右に移動させてからトレーを手で引っ張ると、トレーが前に出てきます。
さてさてトレーの出し入れがうまくいかない問題は??
答えは、この白い部品を手で左右に押して動かしてみたところ、動きがぎこちない(なんか引っ掛かり感がある)これがトレーの開閉がうまくいかない原因!!
人の手の力で押してもぎこちないのに小さなモーターの力でキチンと動くはずがない!!
なのでここをスムースに動くようにしてあげる必要があります。
まずは白い部品やその周辺、トレーの溝などについている埃などを除去します。古いグリスも固くなっていたら拭き取りましょう。
続いて溝やギア(モーター付近にあるギアなど)にも新しいグリスを塗布してあげます。今回はこういった部分に最適なグリスっていうかたまたま手元にあっただけだけど『 ミニ四駆 』のギアに塗るグリスを使います。でも実際このグリスって超滑りよくてあれだけ高回転でも飛び散りにくい最高のグリスじゃないですか!
白い部品の溝部分や稼働するときに擦れる部分。トレーの溝、ギアなどにグリスと塗ります。塗りすぎると埃が付着してそれはそれで良くないので、つまようじなどで少しずつ薄く塗布します。
(注意点としてはゴムベルトやベルトの掛かっているプーリーには絶対に塗らないこと!!当たり前ですがベルトが滑って不具合になります。)
塗布し終わったら手でトレーを戻して白い部品を左に戻して、また右に動かしてトレーを引き出してっていう動きを何度も何度も繰り返します。10回ぐらい繰り返してるとビックリするぐらいスムースになってきて動かした勢いだけでガシャンって最後まで勝手に動くようになってきます。潤滑剤ってやっぱスゴイわ!!
またもや横やり話。画像は100均で売っていたベレッタ風な水鉄砲。形がマジでベレッタに近いからこれをベースにリアルな銃に仕上げようかと水鉄砲だけど(*^▽^*)
まずはカッターで真っ二つに切って中身を確認。水鉄砲って単純なんだね。でもリアルに仕上げるにはトリガーをカッコよくしないといけないね。ちなみに現在はピンク色なのであのアニメにあやかってピーちゃんと呼んでます(≧◇≦)
ここからはついでの作業。DVDの読み込みがよくなるようにピックアップレンズも綺麗にしてあげましょう。よくみるとレンズ表面が曇っている感じ、そりゃ10年以上も掃除されてなかったら埃や汚れで曇るよね。
眼鏡用の液体クリーナー(今回はダイソーで買った物)を綿棒の先に付けてレンズに塗布します。レンズに傷がついてしまうと致命的なので擦らずに軽くチョンチョンと触れて濡らす感じでレンズに液体を塗布します。
その後綺麗なレンズ拭きで液体をふき取ります。このときも擦らないようにします。
おおー!!レンズがピカピカになりました。あとは元通りに組み立てていきます。
フェイスプレートの爪も割らないようにゆっくりと装着。
外していたコネクターを取り付け、黄色いケーブルを引っ掛け部分に戻します。
リボンケーブルを差し込むときはゆっくりと慎重に差し込んでください。
画像の位置まで入ると突き当たって止まるのでそこでオッケーです。それ以上無理に押し込んではいけませんよ。
電源ケーブルを取り付けて、上カバーを取り付けたら組み立て完了!!
動作確認してスムースにトレーの開閉ができました。あとはちゃんとDVDが見れるのかもチェック。
無事万事解決であります!!これでもう10年は使えるね!!\(◎o◎)/!
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